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火星に猫はいるか?

· 約3分

火星に生物はいるだろうか?生物のいる確率はどのくらいだろうか?順を追って求めてみよう。

まずは火星に人間がいる確率をPhumanP_\text{human}としよう。例えば...Phuman=0.0000001P_\text{human}=0.0000001%くらいかな。

よし、次に火星に犬がいる確率をPdogP_\text{dog}としよう。なんとなく犬は人間よりいそうなんで、Pdog=0.000001P_\text{dog}=0.000001%とでもしてみるか。

どんどん続けよう。次に火星にアメンボがいる確率をPwater striderP_\text{water strider}としよう。これはきっと人間なんかよりずーっといる確率が高いだろう。よしPwater strider=0.001P_\text{water strider}=0.001%だ。

ここで中間報告。では、火星に人間も犬もアメンボもいない確率はいくつになるだろうか。それは、"(人間がいない)かつ(犬がいない)かつ(アメンボがいない)"確率となるので、次式で与えられる。

Pno life=(1Phuman)(1Pdog)(1Pwater strider)P_\text{no life}=(1-P_\text{human})(1-P_\text{dog})(1-P_\text{water strider})

なるほど...しかし、まだ他にも調査すべき生物はたくさんある!象がいる確率、マントヒヒがいる確率、ムカデがいる確率、カピバラがいる確率...どれもきっと確率は0ではないだろう。

ある生物がいる確率をPiP_{i}とする。iiは生物の種別を表していている。ものの本によると生物は1億種という説もある。それらが火星にいる確率が平均して0.0000010.000001%とすると、火星にまったく生物がいない確率は、

Pno life=Πi=1100000000(1Pi)=(99.999999P_\text{no life}=\Pi_{i=1}^{100000000}(1-P_{i})=(99.999999%)^{100000000}\sim 37%

となる。ちょっと待てよ、、、ということは、火星に何か生物がいる確率は、

1Pno life631-P_\text{no life}\sim 63%

これは驚いた!火星にはきっと何かいるぞ!

上記の推論はどこがおかしいか分かりますが?