NTRAND
[0, 1)で定義される一様分布に従う擬似乱数を返します。乱数は超長周期 ()、 かつ高次元均等性(623次元)を備えたMersenne Twister アルゴリズム を基に生成されます。
書式
NTRAND(
Size,
Algorithm,
Random seed1,
Random seed2
)
引数
- Size乱数の個数を指定します(正の整数)。
- Algorithm 一様乱数を生成するアルゴリズムを下記の3つから選択します。この引数は省略することができます。
- 0: Mersenne Twister(2002)
- 1: Mersenne Twister(1998)
- 2: Numerical Recipes ran2()
- Random seed1 第1乱数シードを指定します。この引数は省略することが出来ます。
- Random seed2 第2乱数シードを指定します。この引数は省略することが出来ます。
解説
-
より正確には、この関数は、
という範囲の乱数を 刻みで返します。
-
a から b まで (a < b) の乱数を出力するには、次式を入力します:
=(b-a)*NTRAND(100)+a
- m から n までの整数 (m、n は整数。m < n) の乱数を出力するには、次式を入力します:
=INT(NTRAND(100)*(n-m+1))+m
例えば,サイコロ(6面体)をシミュレートするには、
=INT(NTRAND(100)*6)+1
とします。
使用例
- 使用例を新規のワークシートにコピーすると、計算結果を確認できます。
その方法は?
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新しいブックまたはワークシートを作成します。
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ヘルプ トピックにある使用例を選択します(行番号および列番号を除く)。
ヘルプから使用例を選択する
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Ctrl キーを押しながら C キーを押します。
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ワークシートのセル A1 を選択し、Ctrl キーを押しながら V キーを押します。
-
計算結果と結果を返す数式の表示を切り替えるには、Ctrl キーを押しながら ` (アクサン グラーブ) キーを押すか、または [ツール] メニューの [ワークシート分析] をポイントし、[ワークシート分析モード] をクリックします。
A | B | |
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1 | 数式 | 説明(計算結果) |
2 | =NTRAND(100,0,12345,67890) | 100個の一様乱数を Mersenne Twister アルゴリズムで生成します(乱数シードは 12345 と 67890)。 |
メモ: この使用例の数式は、配列数式として入力する必要があります。使用例を新規ワークシートにコピーした後、A2:A101 のセル範囲 (配列数式が入力されているセルが左上になる) を選択します。F2 キーを押し、Ctrl キーと Shift キーを押しながら Enter キーを押します。この数式が配列数式として入力されていない場合、単一の値 2 のみが計算結果として返されます。